テレビ大阪は28日、同局で「春の改編記者会見」を行い、5月に新社屋に移転を完了させ、放送開始すると発表した。

 同局は、1982年の開局以来初めて、新本社ビル移転をする。当該施設は、天満橋駅と大阪城公園を結ぶ遊歩道空間に、多目的広場やリバーウォークを併設するテレビ局とホテルの機能を持った、地上21階、地下1階の複合ビルとなる。

 会見は、現社屋の第1スタジオで行われた。同局編成部・大川一馬部長は「思い出深いのは、11年前の3月23日なんですけど『たかじんNOマネー』でたかじんさんが闘病生活から復帰され、このスタジオに戻って来てくれたというところが非常にうれしかった」と振り返った。
 
 同局コンテンツビジネス部の岡本宏毅氏は「2001年から約10年間、こちらのスタジオで収録しておりました『きらきらアフロ』という番組。笑福亭鶴瓶さんと『オセロ』の松島(尚美)さんが、しゃべるだけのトーク番組だったんですけど、番組のセットに力を入れてまして、当時のセットがありました。通天閣のビリケンさんと笑福亭鶴瓶さんをかけあわせた〝鶴ビリケン〟ってオブジェになるんですけど、鑑定団に出したら結構良い値段がつくんじゃないか」と語った。

 新社屋について大川氏は「新社屋自体がにぎわい創出の場、大阪城のゲートウェイということで、人にたくさん集まっていただきたい場でもありますし、多目的ホール(1階)は、仕切った状態で番組収録できますので、たくさんのお客さんを呼んで、番組を直で見ていただくというようなこともチャレンジしていきたい」と語った。

 現社屋の最後の収録は、5月10日に「日経スペシャル もしものマネー道 もしマネ」が行われ、新社屋最初の収録は5月13日に「やさしいニュース」を放送する。