お笑いコンビ「見取り図」の盛山晋太郎(38)とリリー(39)が13日、大阪市内で行われた「第59回上方漫才大賞」に出演し、5度目の挑戦で念願の奨励賞を受賞した。

 上方の漫才を育て顕彰する目的で1966年にラジオ大阪が設立した賞。漫才関係で最も古い歴史を持つ賞だ。

 出演前の楽屋でインタビューに答えた盛山は「今年(奨励賞を)とれなかったら芸人を辞める」とまで言っていた。

 出番では、舞台を端まで使うダイナミックな漫才を見せ客席を笑わせた。盛山は「自分たちなりにいろいろ分析してきた。老若男女、人種全員おるんちゃうかというくらいまんべんなく。(全員にウケる)そういう風な(漫才を)意識した」と語った。

 司会の大平サブローに奨励賞を受賞したと告げられると盛山は大きな雄たけびをあげ、リリーは「今年は引退かかってた、マジでやばかった」と安堵の声をあげた。

 賞金の使い道を聞かれた盛山は「先日、僭越ながらメルセデスベンツを買いまして、野原ひろし(クレヨンしんちゃんの父親)ぐらいローン組んだ。それの返済に充てさせていただきたい」とし、リリーは「僕は逆に75万円で買える車を買おうかな」と笑った。