教育評論家の尾木直樹氏が16日、大阪・朝日放送の情報番組「newsおかえり」に出演。大阪府の2025年日本国際博覧会子ども招待事業について言及した。

 大阪府は大阪府在住の4歳から高校生までの子供ら約102万人を対象に学校の遠足として大阪・関西万博に無料招待するとしている。3月に大阪府教育委員会が各学校向けの説明会を実施したが、その内容は「見学できるパビリオンの事前指定不可や教員の下見期限が未定」で、学校側は保護者へのモデルコースが提示できず混乱しているという。

 それを聞いた尾木ママは「(先生による下見は)現場では〝実踏〟っていうんです。実地調査なんですね。実際に行ってみて、危険がどこらへんにあるかとか移動機関の問題とか丁寧にやるんです。僕なんかも現場の教師だった時は、そこへ生徒を連れて行って、生徒目線でどこが危険なのかとか全部チェックしてもらったの。それは重要なんですよ」と説明。

 3月28日には万博の会場となる夢洲の建設現場で爆発事故が発生していた。「3月にメタンガスが爆発したりとかあったでしょ。そんなの聞いたら親から不安の声が出てくるから、それをどういう風に納得してもらうのかって、これ大変な事よ。本気で考えてもらわないと、困ると思います。学校は」とした。

 さらに「特に特別支援学校の子供たちなんて、すごい危険も多いし、どういう風に案内していくのか(学校の実踏は)大事」と指摘した。