元明石市長で弁護士の泉房穂氏が17日、MBSテレビ「よんチャンTV」に出演。元TBS記者でジャーナリストの武田一顕氏と〝口喧嘩〟まがいの論戦を繰り広げた。

 自民党が単独で国会に提出した政治資金規正法の改正案についてコメントを求められた泉氏は「やる気はありませんというのを白状しているようなもんだと思いますね。こんなの報道する価値ありませんよ。今の自民党案を100点満点で言うと点数5点ぐらいです」とぶった切った。

 すると武田氏が「ただこれ自民党からすると、これでまとまらないというのは分かってる。これから与野党協議をやっていく中で、交渉の余地を残してるわけです。商売やるときの値段の掛け合いと一緒で、初めに150万円ぐらいの案を出して、みんなが『おかしい』と言ったら80万円ぐらいまで値下げしようというのを今自民党はやってる」とその目論見を解説した。

 これに泉氏は「それは間違いなんですよ! そういう解説をするからダメなんですよ。はっきり言うけど。そうじゃないんです」と激高。「そんなふうに政治部がそういうことを言うから国民が誤解して『しょうがない』と思うんであって」と猛反発した。

 武田氏も「でも現実には法律を変えないと改正しないといけませんから、改正するときにどうやって現実的にするかというのを自民党が考えたときには、こういうふうな考え方をしてるということです」と冷静に反論した。

 しかし泉氏は「自民党の言いなりの報道をするからですよ。そうじゃなくて、国民の声としては『いつまでそんな金まみれの政治するんですか?』と。メスを入れるべきことをメディアがちゃんと世論管理しないとと思いますけど」と一刀両断し、「政治家の権力者だけに取材するんじゃなくて、ちゃんと国民の一般の声をもっと取材をして検証してそこは報道されないと。結果的には今の政局絡みの報道で終わってしまうので、もったいないなあと思いますけどね」と武田氏のスタンスを否定した。

 これに武田氏は「私、別に田崎史郎さんじゃないんで、泉さんとあんまりやり合いしたくないんだけど…」と苦笑いし「実際の政治がこれからどういう風に動いていくかというのを伝えるのもジャーナリズムの重要な仕事なので」と私見を述べた。

 それでも泉氏は「だったらちゃんと…」と物言いをつけようとしたが、MCの河田直也アナが「ジャーナリズムについては今度にしましょうか」と間に入り事態が収まった。