元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が18日、関西テレビ「ドっとコネクト」に出演。公職選挙法違反の疑いで政治団体「つばさの党」の代表者らが逮捕された事件についてコメントした。

 橋下氏は「マナーに反してるというのは大方の人がそう感じてる」と前置きし「その話と法律違反で罰則を与えるというのは分けて考えないといけない。維新の会がつばさの党の行動を見てすぐに法律改正案出したんですけど、これは維新は拙速」と指摘した。

 橋下氏は表現の自由は最大限尊重しなければならないとし「例えば批判的な言動で『乱暴だ』とか『粗野だ』ということで逮捕、摘発なんてやったら、権力側が簡単に反体制派をどんどん摘発できてしまう。ロシアなんかそうじゃないですか。だから言論活動については最大限尊重せざるを得ないんです。マナー違反であったとしても」と説明した。

 橋下氏は「行動に危険があった場合」には処罰すべきだとし、「警察もすごい悩んでるし、検察も悩んでます。というのは、これを裁判にかけたときに完全に有罪になるかというのは法律家の中でいろんな議論がある。微妙なんです。これ裁判で無罪になってしまったら、つばさの党は大金星になってしまって、これまたユーチューブでやるでしょ。だから絶対に無罪にできないということで、今捜査本部を立ち上げて徹底的に証拠を固めていますが、僕は危険な行動はあると思ってるんで、刑事裁判で罪まできちんと確定してほしいと思う」と私見を述べた。

 一方で「多くのメディアで乱暴な言葉をとらえて『これはダメだ』っていう意見があるだけども、乱暴な言葉で言ったら、つばさの党以外にも僕もいろんなコメンテーターに散々罵声を浴びせられたんでね。政治家時代に、番組通じて。でも批判というのは民主国家においては認めていかないとしょうがないのかなと思う。マナー違反があったとしても」と体験談を交え説いていた。