女優の井頭愛海(23)がヒロインを演じる大阪・MBSドラマ「過保護な若旦那様の甘やかし婚」が23日放送でスタート後、TVerなどで配信される。「鬼ガール!」(2020年)で映画初主演した井頭にとって本格的な恋愛ドラマのヒロインは初。“甘々”な胸キュン作の世界観の表現に挑む心境を聞いた。


――ドラマが放送開始される

 井頭 今作は私にとってもすごく挑戦的な作品でした。お芝居をしていて新たな発見もたくさんあり、より成長できたと感じています。ぜひご覧いただきたいです。

 ――成長とは

 井頭 本格的な恋愛ドラマでヒロインを演じさせていただくのが初めてだったので、恋愛ドラマの見せ方といいますか。角度や間といったものをたくさん教えていただいて毎回勉強になることばかりでした。

 ――苦労した点は

 井頭 恋愛作品なので心の中のモノローグ(一人で言うセリフ)も多くて。セリフを言うのと心で思ってることが違う場面でどう表情を作ろうかとか考えることがたくさんありました。

 ――ヒロインの鶴岡依音(いお)の役どころは板前修業中

 井頭 一生懸命でマジメで。ほんとにピュアで真っすぐな女の子です。共感できる部分も多くて、分かるなあって心の中でうなずきながら演じました。

 ――共感できる部分は

 井頭 依音ちゃんは小さいころに両親を亡くし、それから一人でずっと板前修業を頑張っているんです。私も小さいころにこのお仕事を始めて、友達とあまり遊べずに目標に向かって頑張ってきたので。そこに通ずる部分みたいなものをすごく感じました。

 ――性格も似ている

 井頭 依音ちゃんは自分の思ってることを言葉にしたり、誰かを頼ったりすることが苦手なんですけど、私もしんどい時に「助けて」と言えないタイプなので、分かるな〜って。

 ――役どころにちなんで普段、料理は

 井頭 するんですけど、板前の板場での包丁はすごく長くて、そういうのは握ったことがなくて。(撮影で使うのは)普通の包丁だと思っていたので、そんな長いやつはやったことないよとツッコミつつ(笑い)。その時、一生懸命練習して習得しようと頑張りました。

 ――練習の成果は

 井頭 まだまだ修業中です。少しはうまくなってたらいいなと思います。

 ――相手役の俳優の高野洸さんと2人で甘い世界を作り上げた

 井頭 休憩時間や撮影の合間にどうしたらキュンキュンして見えるかと意見交換をしながら撮影をしました。

 ――具体的には

 井頭 男気みたいなのがパッと出たら女の子はキュンとするんじゃないかと提案しました。きっとギャップがある方が女の子はキュンとするのかなと思ったので。

 ――個人的にも

 井頭 私的にも、一般論的にも?(笑い)。

 ――今後、挑戦したい役柄や作品は

 井頭 恋愛モノもさらにやっていきたいなと思いますし、シリアスな作品も好きなのでそこで犯人役とかにも挑戦したいなと思います。

 ――ドラマの放送開始に向けて

 井頭 かわいらしくてほっこりするような、心が洗われるような作品ではないかなと思っています。依音ちゃんとともにドキドキ、キュンキュンして、たくさん癒やされていただきたいなと思います。

☆いがしら・まなみ 2001年3月15日生まれ。大阪府出身。身長169センチ。12年の第13回全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞を受賞。13年の「おしん」で映画初出演。17年放送のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」などで好演した。