弁護士の山岸久朗氏が24日、関西テレビ「とれたてっ!」に出演。歌手・星野源の〝不倫疑惑〟が有名インフルエンサーによって流布され、事実無根とする所属事務所が「法的措置を検討」と表明した件についてコメントした。

 有名インフルエンサーの滝沢ガレソ氏は22日午後9時49分、「X」(旧ツイッター)に、実名に触れなかったものの想起させるような表現で星野の不倫疑惑を一部週刊誌が報じようとし、これを事務所が10億円でモミ消したと投稿した。

 星野の事務所・アミューズの法務部は23日午前3時28分、Xで星野の不倫疑惑、事務所の10億円モミ消しをともに否定。「虚偽の情報の拡散、発信には法的措置を検討いたします」と表明した。星野も23日早朝、妻の新垣結衣も同時刻にSNSで疑惑を否定している。

 山岸氏はMCから「名指しがなくて名誉毀損(きそん)は成立するのか」と聞かれ、「私はすると思う。Xの上では『本名が出てないから訴えられへんやろ』という意見がすごく出ているが、裁判の世界では『同定可能性』と言って、書かれていることの本人が一般の通常人から見た時に『この人のことだ』とすぐわかるようなことなら、その人のこととして名誉毀損が成立するというのが実務だ」と指摘。

 今回のケースでは、Xに書かれたことが星野のことだと明らかにわかるとし「誰しもが(星野のことと)思っておかしくないと裁判官は認定すると思う。だから名誉毀損は成立しうると思う」と推測した。

 もし法的措置が取られた場合の今後の行方について山岸氏は「まずXに書かれたことが真実であるのか、もしくは真実と信じるに足りる相当な理由があったかというのが裁判で争われる。その上で損害賠償は精神的苦痛の慰謝料がメインだが、アミューズの株価が今回のことでかなり下がっている。株価の損害賠償となると相当高くなる」と説明した。

 また、Xを見る側のリテラシーとして「もう一点は、リポスト(の問題)。最近判例が相次いでおり、リポストというのはその記事を広めただけでなく、裁判は新しい表現行為があったとみなす。そうするとそれ自体が名誉毀損のやつを、もう1回載せることによって、自分が名誉毀損したことになる。もうきちんと裏を取ったものしか、リポストしてはいけない時代になっている。よく注意しないといけない」と警鐘を鳴らした。