俳優の稲垣吾郎(50)が8日、都内で行われた「映画『あんのこと』 公開記念舞台挨拶」に出席した。

 稲垣は主人公と関わる週刊誌の記者、桐野役として出演。舞台あいさつには主演の河合優実(23)や共演した佐藤二朗(55)の他、監督の入江悠氏(44)も登壇した。

 稲垣は「僕らにとって本当に大切な作品で、ようやく皆さんに見ていただけて本当に幸せです。今日いらっしゃったのは映画ファンの方だと思いますので、大切な映画の1つに入れていただけたらうれしいです」と笑顔で呼びかけた。

 今回の出演については「まずはこの台本ですよね。これが事実に基づいたお話ということで、脚本を読ませていただいた時は衝撃というか動揺して、胸が張り裂けそうな思いで」と語り、実際に起きた事件を基にしていることへのショックを告白。その上で「その気持ちを忘れずに、(主人公の)杏ちゃんの心の叫びを1人でも多くの人に伝えたいなという思いで撮影していました」と当時を振り返った。

 また、「生きる」ことが作品のテーマであることから、「生きていると感じる瞬間」について発表するコーナーも設けられた。稲垣は「朝の時間」と回答すると、「5時とか6時に起きて。早寝早起きが健康の秘訣なので」と〝朝型〟であることを告白。ペットの世話や台本のチェック、掃除や食事の用意も朝からこなしていることを明かすと、その充実ぶりを知った佐藤から「吾郎ちゃん、俺と結婚してくれない?」と予想外のプロポーズが投げかけられた。

 これに対し稲垣は「いいですよ」と即答。会場からは驚きの声が上がったが、すかさず「でも(佐藤は)妻帯者…」と冷静にツッコみ、佐藤の告白をサラリといなしていた。