タレントの石原良純が17日、「モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。増えすぎたクマが人里に頻出して駆除体制が問題視されるなか、番組ロケ中にクマに遭遇した体験を明かした。

 近年、全国的にクマ被害が続出。最近は猟友会が出動をめぐって、北海道・奈井江町と北海道猟友会砂川支部奈井江部会との間で、出動の報酬や駆除体制をめぐって交渉が決裂し、大きな注目を集めている。

 奈井江町は猟友会のハンターに対し、日当8500円(発砲を伴った場合は1万300円)の報酬を提示したが、部会長でハンターの山岸辰人氏は「高校生のコンビニのバイトみたいな金額でやれって、ハンターをバカにしてない?」と怒りをあらわに…。さらに「罠の仕掛けから片付けまですべて丸投げで、町のやる気が感じられない」と不満を漏らした。

 一方、三本英司町長は「(報酬額は)叩き台でしかなくて、残念ながらその段階できちんとした意思疎通ができなかった」と話し、現在はボランティアのハンターに頼っている状況だという。

 こうしたクマ駆除をめぐる問題に石原は「奈井江町だけの話じゃなくて、クマに向かって発砲すると、クマかわいそうじゃないかって言う人がいるけど、もはや暮らしが脅かされているんだよね。クマ駆除のためには発砲するけど、(日本人の中で)発砲は悪だって意識がどこかにあるじゃないですか。生活を守るためにはやむなしだってことをどこまで僕らが受け止められるか」と、クマ駆除の難しさを指摘。

 その上で、「僕は去年の夏、初めてロケ中にクマに出くわしたんですよ。群馬でした。クマに出くわすことなんて40年間ロケやっててなかったのに、ちょっと温泉街を外れたところで目の前をポンポンって跳ねていった」と、危機一髪の体験をしていたことを明かした。