デジタル庁が17日にワクチン接種を証明する「ワクチンパスポート」について「年内にもスマホにQRコードで表示可能にする」と発表した。その方法はスマホに専用アプリをダウンロードし、スマホをマイナンバーカードにかざし情報を読み取り、マイナンバーカード申請時に設定した4桁の暗証番号を入力、個人情報の入ったQRコードが表示されるというもの。

 このQRコードを飲食店などで提示すると割引やおまけ、ポイント付与などのサービスが受けられるようになりそうだ。

 だが、マイナンバーカードの普及率は9月1日時点で37・6%。同カードを持っていない人は自治体で発行申請をし、紙の接種証明をもらい、記載されたQRコードや個人情報をアプリに読み込まねばならない。

 22日のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターで同局社員の玉川徹氏は「これはワクチン接種のメリットを享受するためのものなのか、マイナンバーカードを持っていることのメリットを享受するものなのか、ごっちゃになっている。こういうスケベ心を出す必要はないんじゃないかと思う」と異論を唱えた。

 その上で「カードを持っている人はそれをかざしてやればいいが、そうではなくてマイナンバーを打ち込む方法でもいいはず。なぜそれをしないのか。マイナンバーカードを普及させたいという思いがあまりにも前面に出すぎてて僕は嫌ですね。で、いろんな情報が紐づけて使われてしまう。デジタル化はいいが、たとえば行政間で自分の医療情報をなぜか警察が使っているということになった場合には、それを使ったことを個人にちゃんと知らせるような仕組みを作らないとダメだと思っている。個人情報のやりとりを勝手に裏で使われることに拒否感がある。その仕組みがない中で進めてほしくない。住所などを打ち込めば使えるようにしてほしい」と訴えた。

 政府のデジタル化とワクチン接種推進、両方の思惑が国民に受け入れられるかが注目だ。