巨人・岩隈が無念の思いを吐露 「悔しいっちゃ悔しいですけどね…」

巨人・岩隈が無念の思いを吐露 「悔しいっちゃ悔しいですけどね…」

 巨人・岩隈久志投手(38)が無念の思いを吐露した。8月21日のイースタン・リーグ日本ハム戦で350日ぶりとなる実戦登板。順調にいけばシーズン中にも一軍合流か、ともいわれたが、復帰2戦目となる24日の登板を最後に戦線から再び離脱した。チームが優勝へのマジックを「4」としたなか、背番号21の胸中は――。

 原監督をはじめ巨人ナインは18日からの中日2連戦に備え17日夕刻、名古屋へ移動した。いよいよ近づいてきた優勝だが、指揮官は「まだまだですよ。一歩一歩ですよ。『明日勝ったら優勝だ』っていうふうに早くなりたいなあと思うけどね」とはやる気持ちをのぞかせながらも一戦一戦を強調した。

 この日の午前中には18日に先発予定のルーキー・高橋や、山口ら先発投手数人がジャイアンツ球場で調整。その中で黙々と練習に励んでいた一人が岩隈だった。

 完全復帰へ向け着実にステップを踏んでいたはずだった。8月21日に1イニング、24日にも1イニング、ともに無失点。当時は「やっとスタートに立てた。ここからだと思う」と一軍のマウンドへ思いをはせたが、現状を聞くとこう明かした。

「張りが出てよくない状況なので調整している。体全体もそうだし、(手術した)肩もそうだし…」。なかなか思い通りにいかない現実を受け入れている様子だったが、やはりもどかしさは隠し切れない。

 7月初旬の段階で、最も順応が難しいと語っていた過酷な日本の暑さにも慣れてきたこともあり、実戦復帰時の球速は141キロをマークした。その直後の急ブレーキだけに「だいぶいいかな、ここからもうちょっと(球速も)伸びそうかなという感じだったから」と表情を曇らせた。29日まで行われる二軍戦での登板についても「まだわからない」と、先の見えない状態が続いている。

 メジャーから日本復帰を果たしながらも苦闘が続く選手といえば、中日・松坂の存在がある。岩隈は「松坂さんの復帰して投げている姿もニュースで見ている。だからこそ、僕自身も頑張らないと、と思うしね」と語ったが、あくまでも“自分は自分”というスタンス。周囲に惑わされず、メジャーの時と同様、自身の置かれた現実に淡々と向き合い続ける。

 昨年、原監督の熱意を受け巨人入り。若手ナインへの刺激はもちろん、“Vの使者”としての期待も背負った。しかし、貢献できないまま、チームは優勝目前まできている。率直にその思いを聞くと「悔しいっちゃ悔しいですけどね…」。それ以上の言葉は発しなかったが、最後にこう語った。「とにかく結果がすべてだから」

 来季以降については明らかになっていないが、岩隈の脳裏にハッキリとあるのは一軍のマウンドに立つ自身の姿だ。 


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