【ラグビーW杯】代表の結束高めた“お茶会”の仕掛け人は?

【ラグビーW杯】代表の結束高めた“お茶会”の仕掛け人は?

 快進撃を支えたのは――。ラグビーW杯で決勝トーナメントに初進出した日本代表は、20日の準々決勝南アフリカ戦(味スタ)で3―26と敗戦。日本中を熱狂の渦に巻き込んだ戦いは終わりを告げたが、有言実行の8強入りは文句なしの歴史的快挙だ。その裏ではフッカーの堀江翔太(33=パナソニック)がフィフティーンの結束力を高めようと“お茶会”を恒例化させていたという。

 国民を熱狂させてきたジョセフ・ジャパンの戦いが、ついに終わりを迎えた。大柄な相手に苦しみながらも、前半は3―5で折り返した。しかし、タックルを仕掛けたWTB福岡堅樹(27=パナソニック)が軽々と持ち上げられるなど、後半以降は南アフリカのパワーに圧倒された。

 結果は完敗。前回2015年イングランド大会で挙げた歴史的勝利の再現とはならなかったものの、当初から目標に掲げていた8強入りは見事に達成。日本のファンも“にわか”を含めてフィフティーンの献身的なプレーに感動し、1か月にわたって大声援を送り続けた。そんな快進撃の裏では、3大会連続出場となった堀江がチームの結束力を高めようとひと肌脱いでいたという。

 フッカーの坂手淳史(26=パナソニック)が明かす。「試合が夜なので、当日の朝は一人で過ごさなくていいように、翔太さん主導でみんなでお茶に行ったりした。ラグビーのことはもちろん、それ以外の話もしてリフレッシュした状態で試合に臨めた」

 選手が宿舎近くのカフェに繰り出してリラックスタイムを過ごしていたのは本紙も報じたが、その“仕掛け人”は堀江だったのだ。大会前から堀江は、国内開催ならではの不安として「(海外と違って)みんなでまとまることがない。お茶したりしたい」と話していた。このため、周囲に声を掛けてFW、BKといったポジションや年齢に関係なく集まれる機会を提供したようだ。

 ただ、あくまで自主性を尊重しており「自分のルーティンもあるので、それを崩したらいけない選手もいる。強制はせずに『一人で緊張するようだったら一緒に話そう』という感じ」(坂手)。

 その“堀江会”は回数を重ねるごとに規模が拡大。開幕戦のロシア戦当日(9月20日)は7〜8人の参加だったが、この日の南アフリカ戦前にはメンバーの半数、15人以上が集結した。坂手は「僕は今回が初めてのW杯だったけど、大きなまとまりを感じた。それに今日が一番、チームに一体感があったんじゃないかな」と話した。

 長期間の合宿など寝食を共にしてきたからこその苦労もありそうだが、「ONE TEAM」結成にはベテランの粋な計らいがあった。


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