巨人は20日のDeNA戦(横浜)を5―0で快勝し、連敗を3で止めた。立役者は緊急先発となった畠世周投手(26)だ。メルセデスが左ヒジを痛めて先発回避となり、前日の夕方に先発を告げられた。「やってやるぞ!という気持ちしかなかった」と開き直ってマウンドに向かうと「自分の持ち味は真っすぐだと思っていたので」と強い直球で押しまくり、緊急登板ながら6回散発2安打、無失点の好投。先発では2017年9月17日のDeNA戦(東京ドーム)以来、1099日ぶりの白星を飾った。久々のヒーローインタビューでは「正直、もうこうやってしゃべることはできないかなと思うくらい何回もケガをした」と復活星に感慨深げだった。

 何度も故障に泣かされ、今季は4戦3敗と不調。前回8月22日の広島戦(マツダ)は、5四死球を与える大乱調で3回も持たず、5失点KOで二軍落ちとなった。そんな右腕がチャンスをモノにできた裏には、原辰徳監督(62)から送られた〝叱咤LINE〟の存在があった。

 その広島戦では初回に主砲・鈴木誠に死球を与え、3回には鈴木誠への押し出し四球を含む4四球で自滅。指揮官は攻めの投球を忘れた畠に「デッドボールを食らわせてビビっていたら(やっていけない)。当てようと思って当てていない」とのもどかしさから「プロ野球選手として生きてて、奥さんと子供を幸せにするのに、そんなんでビビっては恥ずかしい。俺たちは特別な人間なんだ。少しはビビんな」との趣旨の激辛メッセージを送ったという。

 そんな指揮官のゲキに応え復活の勝利を挙げた畠。この先、連勝街道を走れるか――。