米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)とその元通訳・水原一平容疑者を巡る金銭トラブルに対して、「FOXスポーツ」のライターであるディーシャ・トーサー記者は水原容疑者の「追放」によりもたらされる好影響について言及した。

 トーサー記者は記事の冒頭で大谷と水原容疑者の関係について「互いに親友のような存在だった」と紹介。常に大谷に付きっ切りとなっている関係性の良し悪しについて自身の言及は避けながらも、現場のトップであるロバーツ監督が水原容疑者を「バッファー(緩衝材)」と称していたことを明かすと「(常に傍にいる)水原容疑者の存在が大谷と選手のコミュニケーションの〝バッファー〟、つまりは妨げとなっていた。要するにロバーツ監督にとって水原容疑者は邪魔な存在だったのだ」と分析した。

 同記者は選手個人の名前は伏せながらも「メジャーリーグで少なくとも1人の著名な選手が現在、大谷と水原容疑者の『古い青写真』に従っている」とし、ある外国人選手が大谷&水原コンビ同様、〝べたべた〟の関係性になっていることを指摘。

 さらには「最近起きたある事件では、記者がその選手に質問をした際、通訳はその質問を通訳するのではなく、自ら質問に答えたのです。物事をより明確にするという通訳の責任を考慮すると、これは懸念されることである。そのような当惑するやりとりが選手とチームメイト、コーチの間でも起こっているとしたら、それは単なる懸念ではありません。それは問題だ」と具体的な例を挙げながら、通訳が該当選手とチームメートとのコミュニケーションの障害となっていることを指摘した。

 同記者は「水原容疑者が大谷の傍らに常駐していたことが、今後10年間に渡ってドジャース内での大谷の大きな孤立をもたらしたかを想像するのは非常に簡単だ」と皮肉ると、〝ベタ付き〟の水原容疑者が去ったことで今後は大谷とチームとの間で直接的なコミュニケーションが生まれることに期待した。