令和6年能登半島地震復興支援として行われている西武園競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 ゴールド・ウイング賞」は23日、最終日を行った。11Rの特別優秀戦ではS級S班の山口拳矢(28=岐阜)がまくって快勝し、今シリーズを連勝で締めた。

 前回の川崎記念に続いて今シリーズも二次予選敗退となってしまったが3日目、最終日に意地を見せた。連覇がかかる次走の日本選手権(いわき平、30日〜5月5日)へ弾みをつけた格好だが、トーンは低めだ。

「今の調子では、ダービーで決勝に乗る、優勝争いに加わる、というのは厳しいと思う。自分の中では吹っ切れているし、下半期に結果を残せるように(ダービーでは)目先の結果にとらわれず先々につながる走りをしたいと思っています」

 万全の状態とはいえない中でも〝S班の期待〟に応えようとするあまり、近況はレースが小さくなっていた。しかし、しばらくは先々に吹っ切れた今はスケールの大きな走りをすることを誓った。「この気持ちを忘れないようにしたい」と力強く語った拳矢は、さらに強くなるはずだ。