女子プロレス「スターダム」の葉月(26)&コグマ(26)のタッグ「FWC」が、3度目のゴッデス王座戴冠に成功した。

 5日のアクロス福岡大会で同王者・鈴季すず(21)&星来芽依(22)に挑戦。地元福岡での凱旋大会となったFWCは新コスチュームで入場し、気合十分な様子で会場を練り歩いた。

 4人中3人が元ハイスピード王者で迎えた同王座戦は、終始スピーディーな攻防を展開。中盤では葉月が星来を捕まえると、得意の顔面ウオッシュで会場を沸かせ、コグマと好連係で流れを引き寄せる。

 15分過ぎ、葉月が王者組から意地の合体コードブレーカーを決められピンチを迎えるも、コグマのアシストで何とか難を逃れた。星来へのカサドーラ・マヒストラルは決まらなかったが、王座奪還への執念を燃やす挑戦者組が合体のDDTで鈴季を排除。最後は葉月が星来を垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけ、3カウントを奪った。

 FWCは2022年8月に同王座から陥落して以来、約1年9か月ぶりにチャンピオンに返り咲いた。試合後、コグマと喜びを分かち合った葉月は「FWCで史上初3度目のゴッデス戴冠したぞ! クレイジースター、お前ら強すぎるよ。うちらの再挑戦を引き受けてくれてありがとう」と目に涙を浮かべた。

 すると試合を見ていたAZM&天咲光由がリングに登場。AZMから「まずは地元でゴッデス戴冠おめでとうございます! タッグ屋同士の戦いは心が躍ったし、私たちもそれくらいのタッグ屋にならないといけないと思った。ぜひ次に挑戦させてください。すぐにでも2人を超えたいから、横浜武道館とかどうですか?」と挑戦を表明された。

 マイクを奪ったコグマは「元ハイスピードチャンピオンが3人もいて、横浜武道館は遅いんじゃないの? 後楽園とかどう?」と1週間後の12日に開催される東京・後楽園ホール大会での防衛戦を提案。AZM&天咲も受諾し、王座戦が決定的になった。

 同王座の歴史で3度の戴冠はFWCが初。新たな歴史をつくった2人は「ウィーアーFWC!」と会場のファンと合唱し大会を締めた。