エンゼルスの大谷翔平投手(26)は敵地カンザスシティーでのロイヤルズ戦に「2番・DH」で先発出場し、初回に左前打、7回に右越え適時二塁打、9回に左翼線へ適時二塁打と今季初の3安打を記録して5打数3安打3打点だった。チームは10―3で勝った。

 自己最速の弾丸二塁打が飛び出したのは4―0から1点差に詰め寄られた7回二死二、三塁だった。マウンドは3番手の右腕バーロー。カウント1―1からの3球目、真ん中高め、95・1マイル(約153キロ)のツーシームをフルスイング。光速ライナーはあっという間に右翼手の頭上を越えてワンバウンドでフェンスに当たった。リードを3点差に広げる貴重な追加点をマークした。

 打球速度は驚異の119マイル(約192キロ)。自己最速で今季メジャー最速だ。MLB公式サイトでデータ解析を担当するデービッド・アドラー記者は自身のツイッターで「スタットキャストを導入した2015年以降、打球速度が119マイルを超えたのはジアンカルロ・スタントン、アーロン・ジャッジ、ネルソン・クルーズ、ゲーリー・サンチェス、大谷翔平」と紹介した。
 
「SHOTIME」は終わらない。9回無死一塁では5番手の右腕ニューマンと対戦。カウント3―1から5球目の内角スライダーを払うようにバットに乗せて左翼線に落とした。この後、トラウトが4号2ランを放ち、さらにリードは広がった。

 初回一死無走者の第1打席、相手先発の右腕シンガーから左前打。カウント1―2からの4球目、内角低めのスライダーを流し打ち。ライナーは左前にはずんだ。技ありの一打で5試合連続安打とした。塁上では俊足を警戒したシンガーから執拗にけん制された。二死一塁の4番ウオルシュの打席で2球続けて受け、逆を突かれてけん制死した。

 2点リードの3回無死一、三塁は二ゴロ併殺打に倒れたが、その間に三走が生還した。5二死二、三塁は遊ゴロ失策だったが、三走が4点目のホームを踏んだ。

 試合前に4番打者レンドンが左脚付け根の張りで10日間の負傷者リスト(IL)入りし、ベンチに漂った嫌なムードを大谷が一掃した。勢いは止まりそうもない。