ドジャースの大谷翔平投手(29)はMLB公式サイトが16日(日本時間17日)に発表した今季4度目の「打者パワーランキング」で前回の2位から1位に浮上し、開幕からトップを守ってきた同僚のムーキー・ベッツ内野手(31)と入れ替わった。

 同サイトは「オフシーズンの右ヒジの手術により今シーズンの投球が妨げられ、フィールド外でもヘッドラインをにぎわせている事情(元通訳・水原一平被告の銀行詐欺事件)から、今年の大谷のパフォーマンスが低下しても十分に言い訳できるところだが、大谷は言い訳するよりも、ほぼ毎日、より良いパフォーマンスを出す方法を見つけている」と手放しで絶賛した。

 投票したのは同サイトの記者やアナリストら9人。これまで3回発表された同ランキングで大谷は4月4日(同5日)が7位、同18日(同19日)は4位、1日(同2日)は2位と徐々に浮上し、今回で1位になった。「メジャーで最高のOPS1・107と、想像を超えたバレル率16・1%のおかげで、彼がそこ(1位)に君臨する可能性は十分にある」と期待も込めた。

 大谷は15日(同16日)時点で打率、安打などでナ・リーグで9冠。DHでは不利とされるWAR(勝利貢献度)も米データサイトのファングラフスによるfWARは1位のベッツの3・1に対し2・9と肉薄している。

 また、米スポーツサイトのブリーチャー・リポートが15日(同16日)に発表した「MLB フランチャイズの顔ランキング‥チームを構築する際に中心とすべき選手トップ50」でも大谷は1位に選出された。

 同サイトは「大谷翔平以外に1位になれる人なんているか? 彼はマウンドに戻るだろうし、その総合的なインパクトから彼をトップに選ぶことに迷いはないが、ただの打者としても、彼は球界の誰よりも優れている」と説明。

 5月に入って15日時点で打率4割5分2厘、5本塁打はともにリーグトップ、11打点は同6位と絶好調の大谷の1位選出に反対する人はいないだろう。