「4番神話」誕生? 広島は17日の巨人戦(マツダ)を2―0で快勝した。この日も4番に座った小園海斗内野手(23)が決勝打。5月7日以来座る「4番」で打点をマークした試合は、これでチームは5連勝となった。

 そのチャンスは初回にいきなりやってきた。巨人先発・戸郷に対し、二死二塁。右腕のフォークを右翼線に運ぶ先制適時二塁打となり「だいたい1回で(打席が)回ると考えたら、もうランナーがいると思っている。そこの準備はした中で(打席に入れている)」と、勝負強い打撃で〝4番の仕事〟を全うした。

 結果的にこれがこの試合、唯一の適時打。チームは4回に秋山の内野ゴロの間に挙げた1点を加え、僅差を守り抜いた。試合後の新井貴浩監督(47)も「勝負強いですねぇ。本人もチャンスで回ってこいと思っているんじゃないですか」と、得点圏打率4割5分を越える勝負強さに目を細めるばかりだった。