ソフトバンク・山川穂高内野手(32)が17日の西武戦(みずほペイペイ)で、パ・リーグ最速となる10号ソロを放った。3点リードで迎えた3回の第2打席。初対戦となるボー・タカハシのスライダーをうまく捉えて左翼テラス席へ放り込んだ。

 言霊となる一発だった。第1打席は左飛に倒れていた山川。凡退直後に同郷の後輩・リチャードがベンチ横にやってきて「山川さん、今日ホームラン打ちそうっすね」と予告していた。「話し相手がいると落ち着く。『お前もうええって』みたいな感じだったんですけど、本当に打てた」。かわいい後輩が近くにいることで生まれるリラックス効果を歓迎した。

 37試合目で37打点。山川が打点を挙げた試合は16勝1分け、一発を放てば8戦全勝だ。「あれ? もう今日勝つんじゃね?みたいな雰囲気になってくれるんであれば、うれしい」。頼もしい4番が、首位を快走するチームをさらに上昇気流に乗せていく。