西武は18日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に2―3の逆転負け。今季5度目の4連敗で借金は13となり首位・ホークスとの差は14・5ゲームに広がり、数字上では12球団最速で自力優勝の可能性が消滅した。

 2回に4年目・若林楽人外野手(26)の3号2ランで2―1と逆転に成功した西武。悪夢は8回に待っていた。

 今季初先発となった6年目・渡邉勇太朗投手(23)が7四死球を与えながら6回3安打1失点で降板。その後を増田がつなぎ、新セットアッパー・松本航投手(27)にバトンを渡し逃げ切りに入った。

 松本は先頭・柳田に右前打を許し続く山川をフルカウントからフォークで空振り三振に斬り最初の関門をクリア。しかし、続く近藤の初球・ストレートを狙われ右翼スタンドへ逆転の6号2ランを被弾した。

 連敗脱出まであとアウト5つからの逆転被弾。松本はリリーフ転向3試合目で初失点、初の救援失敗となった。

 後続を抑えベンチに帰った松本に真っ先に声を掛けたのは今季初登板、初勝利が消えた先発・渡邉勇だった。渡邉は「久しぶりの1軍での先発登板だったので緊張しました。試合前にコーチに『強気で攻めていけ』という言葉をいただいたので四球を出しても気にせずに強い気持ちを持って攻めていくことができました」とこの日の97球を振り返っていた。