女子プロレス「スターダム」の〝闇の黒虎〟スターライト・キッドと〝妖精〟なつぽい(28)のタッグ「チーム両思い」が、前タッグ王者相手に善戦した。

 18日の横浜武道館大会で2人は前ゴッデス王者の鈴季すず&星来芽依と対戦。6日の「ALL TOGETHER」(日本武道館)で勝利を収めているチーム両思いが、この日も躍動した。

 キッドはこれまでの黒ではなく、なつぽいに合わせたシルバーとイエローのマスク、STARS時代のコスチュームで登場。星来とスピーディーな攻防を繰り広げると、なつぽいとの連係もさえわたった。側転からのダブルのドロップキックを鈴季にズバリ。さらにキッドのその場跳びムーンサルトと、なつぽいのフェアリアルギフト(ダイビングボディープレス)の同時発射で会場を沸かせた。

 残り時間3分を切ったところで、スカイラブハリケーン式の不知火が鈴季に決まるが、3カウントを奪えない。両軍とも決め手を欠いたまま、試合は15分時間切れドローに終わった。

 試合後、2人は仲良くバックステージに登場。キッドが「前タッグチャンピオンにドローだよ!」と強調すれば、なつぽいも「すごいタッグにドローだもんね。単なる即席タッグじゃないような気がする」と胸を張った。

 ただし、キッドの悩み払拭されていない。4月に大江戸隊を追放され、現在はユニット無所属。中野たむからラブコールを送られているが、返事は保留している。新たな所属先だけでなく、代名詞のマスクを脱ぐ可能性も模索している。

 キッドは「(なつぽいとは)ステップアップしていけちゃうタッグかもなって思っちゃったりもしたんだけど、まず私は自由に楽しむことが一番。だからこのタッグがまた組めるかどうかも…。たむちゃんにもラブコールを受けててさ、三角関係になっちゃうかもしれない」と漏らす。

 するとなつぽいは「別に(中野と)組みたければ、組めばいいと思うよ。きっちゃん(キッド)がどういう判断をするかを、ぽいは楽しみにしている」とキッドの意思を尊重する考えを示した。

「今日のタッグも私の答えの中のプラス1になったということで」というキッドの〝去就問題〟はまだまだ続きそうだ。