全日本プロレスの〝陰湿ファイター〟こと青柳優馬(28)が、自身のデビュー10周年記念大会(6月8日、長野・キッセイ文化ホール)で〝試練の3番勝負〟に臨むことを発表した。

 2014年12月14日に宮原健斗戦でデビューした青柳は今年、出身地である松本市で記念大会を行うことになった。試合に向けて「節目の大会なのでゆかりの選手を呼ぼうかとも思ったんですが、今のご時世、対抗戦や交流戦が薄味に感じてしまうので、会社にお願いして〝試練の3番勝負〟を行いたいと思いました」とプロレス界のトレンドをチクリと皮肉りながらカードを発表。大森北斗、本田竜輝、宮原健斗を相手に1日でシングル戦3試合を行うとした。

 北斗には12日に閉幕した春の祭典「チャンピオン・カーニバル2024」公式戦で敗れており「僕ももちろん悔しいですけど、それ以上に僕を応援してくれている人も悔しいだろうということで汚名返上ということで」と説明。本田戦については「純粋にムカつくのでボコボコにしたい。顔見るだけで腹が立ちます」とした。また、タッグパートナーでもある宮原を指名した理由を「デビュー戦の相手が宮原健斗でもあるので。同じ団体に10年いるというのも今の時代、難しいので組みました」と明かした。

 試練の3番勝負とした裏に「1回もそういう〝試練の何本勝負〟みたいのをやっていないので、この機会に一気にやってしまおうということ」とした優馬。「ふんだんに青柳優馬をお見せできればと。10年たったから斜に構えるのではなく、11年目に向けていろいろチャレンジしていきたい」と拳を握った。