同学年対決を制した。大相撲夏場所9日目(20日、東京・両国国技館)、新小結大の里(23=二所ノ関)が幕内平戸海(24=境川)に一方的に押し出されて2敗目。取組後に大の里は「ダメですね。また明日切り替えて頑張ります」と悔しそうな表情を見せた。

 2人は同じ2000年生まれ。大の里が日体大から2年連続アマ横綱の実績を引っ提げて入門したのに対し、平戸海は中卒でプロ入りした〝たたき上げ〟。この日の朝稽古で、大の里は「同い年ということで、意識するものはあるし、巡業中はいろいろお世話になっている。たくさん稽古したし、今日勝てば勝ち越しでもある。体も動いていると思うので、あまり考えすぎずに頑張りたい」と意気込んでいたが、黒星を喫した。

 優勝争いは2敗で大関琴桜(佐渡ヶ嶽)、大関経験者の幕内御嶽海(出羽海)ら5人が横一線。10日目(21日)の幕内豪ノ山(武隈)との一番へ向けて、大の里は「一日一番集中して、明日からまた頑張ります」と気を引き締めた。