ドジャースの山本由伸投手(25)は20日(日本時間21日)に本拠地ロサンゼルスでのダイヤモンドバックス戦に先発し、6回1/3を7安打2失点、8三振1四球で5勝目(1敗)を挙げた。

 打者27人に100球投げ、最速は96・8マイル(約155・8キロ)を記録。防御率3・17。チームは6―4で勝って4連勝。貯金を今季最多の16とした。

 初回は先頭キャロルをスプリットで空振り三振。2番マルテに中前打されるも3番ピダーソンはスライダー、4番ウォーカーはフォーシームで連続空振り三振に仕留め、無失点で終えた。2回も三者凡退でここまで24球と順調だ。

 3回一死後、ニューマンに内角のフォーシームを捉えられて左翼線二塁打。キャロルは右飛に打ち取るもマルテを四球で歩かせた。3番ピダーソンは追い込んでからファウルで粘られたカウント2―2からの8球目、外角低めの落ちなかったスプリットをライナーで中堅に運ばれ、先制点を許した。二死二、三塁とピンチが続いたが、ウォーカーを外角低めのフォーシームで右直に仕留めて追加点は許さなかった。

 直後にK・ヘルナンデスが中堅に3号同点ソロ、さらに無死満塁でフリーマンが中堅へ5号グランドスラムを放って5―1と勝ち越し。4番スミスも左翼へ5号ソロを放ってリードを5点に広げた。

 5回は先頭ニューマンに右前打されるもキャロルをカーブで空振り三振、マルテを左飛、ピダーソンを真ん高めのフォーシームでバットに空を切らせた。6回は8球で三者凡退。

 続投した7回は先頭スアレスに左翼線二塁打。続くモレノはスライダーで見逃し三振に仕留めるも、9番ニューマンにメジャー移籍後最多の100球目のスライダーを痛烈なゴロで中前に運ばれて、2点目を失ったところで交代となった。イニング途中での降板は不本意だろうが、客席から大きな拍手が送られた。