日本ハム・山崎福也投手(31)が21日、本拠地のエスコンフィールドで古巣オリックスと初対戦。降板した6回途中までに9安打4失点を許しながらも、粘りの投球でリーグトップの今季5勝目(1敗)を挙げた。

 捕手・伏見との〝元オリックスバッテリー〟で臨んだ一戦だったが、2回一死から四球と5安打を許して3失点。序盤から劣勢を強いられた。だが、その後は立ち直り、3回からの3イニングは相手打線をわずか1安打に抑える好投。味方打線も4回までに逆転に成功した。

 山崎は2点リードで迎えた6回もマウンドに上がったが、森、紅林に連打。続く宗に犠打を許したところで無念の降板を強いられた。それでも救援陣が窮地を1失点でしのぎ、その後も小刻みな投手リレーで得点を許さず、山崎に白星が転がり込んだ。

 山崎は試合後「力みましたね。(古巣を)意識しないようにという気持ちはあったんですけど、何か自然と意識していたのかなという感じです」と集中打を許した2回の投球を猛省。「この後、映像を見て勉強、反省します」と次戦に向け気持ちを切り替えていた。

 この日発表された球宴ファン投票の第1回中間発表ではロッテ・佐々木朗希投手を抑え、パ・リーグの先発投手部門でトップに立った。

「シンプルにうれしいですよね。でも、何かいいのかな、という感じはしますけど。もっと(ファン投票1位に)見合った成績が残せるようにこれからも頑張ります」

 最後は本拠地開催の球宴出場に向けての奮闘も誓っていた。