WWEの悪女ユニット「ダメージCTRL」が、WWE女子タッグ王座挑戦権取りに失敗した。

 アスカとカイリ・セインの「カブキ・ウォリアーズ」は4日のPLE「バックラッシュ」で、ビアンカ・ベレア&ジェイド・カーギルのムッキムキコンビに敗れて同王座を失った。しかもアスカは王座戦で負傷した模様で、6日のロウから欠場を続けている。そうした中、20日(日本時間21日)のロウ(ノースカロライナ州グリーンズボロ)では、WWE女子タッグ王座への挑戦権がかかったフェイタル4WAYタッグマッチが行われた。

 カイリはダメージCTRLの仲間で元同王者ダコタ・カイとのコンビで出場。カタナ・チャンス&ケイデン・カーター、シェイナ・ベイズラー&ゾーイ・スターク、マキシン・ドゥプリ&アイビー・ナイルと激突した。試合前にWWEの公式X(旧ツイッター)が行った試合予想では、カイリ&ダコタが40%の支持を集めて1番人気。ただ、試合形式は8人で戦うフェイタル4WAYマッチだ。カイリはアイビーと対峙してゴングが鳴ったが、すぐにシェイナやカタナが入って、混戦状態に。カイリはスーパーモデル風ルックスのマキシンにエルボーを打ち込んだが、アイビーにブレーンバスターで投げられた。

 さらに場外でカタナ&ケイデンの合体攻撃を浴びて何が何だかわからない。カイリはマキシンのフィッシャーマンスープレックス、フェースバスターを浴びるも、巧みに場外に逃れてみせた。コーナーに上がったシェイナに、ダコタと2人で合体の雪崩式ブレーンバスターにトライ。ところが、下からアイビーに3人まとめてパワーボムで叩きつけられ、カイリ&ダコタもダメージを負ってしまう。

 マキシンが盟友・戸澤陽仕込みの妙なダンスからダコタにエルボードロップ。さらにアンクルロックで捕獲すると、カイリはコーナーから必殺のインセインエルボーだ。これがマキシンに直撃し「オーケー! チャーンス! タッチ!」とダコタと交代。足を踏み鳴らして得意のダンスから攻撃態勢に入ると、観衆から何と手拍子が起きた。ところが、コーナーで背後からシェイナのキリフダクラッチに捕まってしまう。カイリとタッチしたゾーイがリングに入り、頭上越しに放り投げたマキシンに、シェイナがニーリフトをズバリ。最後はゾーイがマキシンを押さえ込んで、シェイナ&ゾーイが王座挑戦権をゲットした。

 1番人気で敗れたダメージCTRLは、イヨ・スカイも「クイーン・オブ・ザ・リング」トーナメント準決勝敗退。一方で、WWEを放送する「ABEMA」は5年ぶりとなる日本大会(7月25日・エディオンアリーナ大阪第1競技場、同26、27日・両国国技館)の開催を発表したばかり。ダメージCTRLのイヨ、アスカ、カイリも参戦選手に名を連ねるが、それまでにベルト奪回を済ませて凱旋帰国に華を添えたいところだ。