ポルトガル1部カザピアに所属する日本代表MF相馬勇紀(27)が今季限りで退団すると、同国メディア「Record」が報じた。

 左ウイングを主戦場とする相馬は2021年開催の東京五輪や22年カタールW杯に出場。昨季の23年1月にJ1名古屋からレンタルでカザピアに加入。今季も開幕から主力として活躍。リーグ戦32試合に出場し、5得点3アシストをマークした。レンタル期間は6月末までだった。

 同メディアはリーグ戦が全日程を終えたことから「相馬はカザピアで最後の試合をプレーしたに違いない。名古屋グランパスからレンタルされており価格が高いため、買い取りは困難」と指摘し「日本人ウインガーは、すでにカザピアに別れを告げて(日本に)帰国した」と報じた。

 専門サイト「トランスファー・マルクト」によると、相馬の市場価値は120万ユーロ(約2億円)。しかしカザピアは資金難から完全移籍で獲得しない方針という。相馬は契約元の名古屋に戻ることになるが、夏以降に再び欧州でプレーするか、Jリーグに復帰か。今後の動向が気になるところだ。