イタリア1部ラツィオがMF鎌田大地(27)の動向を注視している。

 今季は出番が限られていた鎌田だったが、4月に名将マウリッツイオ・サッリ監督が解任されてイゴール・トゥドール監督が就任すると、出番が急増し、レギュラーに定着。チームに欠かせない存在であることを見せつけている。当初は契約満了となる今シーズン限りでの退団が既定路線とみられていたが、最近の活躍もあってクラブ側は契約延長に前向きだ。

 そんな中、イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスが今夏に鎌田の獲得に興味を示していると報じられた。同クラブは鎌田がドイツ1部Eフランクフルト時代に指導を受けていたオリバー・グラスナー監督がチームを率いており、現年俸350万ユーロ(約5億9000万円)からの増額も検討している。

 この件について、イタリア紙「イル・メッサジェロ」によると、ラツィオでスポーツディレクター(SD)を務めているアンジェロ・ファビアーニ氏は、注目される鎌田の去就について「30日に3年のオプションを行使する。彼の側近たちは100%ここに残留することを保証してくれている」としながらも「最後に彼が考えを変えるかどうかはわからない」との懸念を表明したという。

 大きな期待を背負ってイタリアに移籍するも苦しんだ今シーズン。海外メディア「INSIDEFUTBOL」はイングランド行きは「鎌田にとって魅力的かもしれない」と報じる中、期限まで残り1週間、鎌田はどんな決断を下すのだろうか。