F1のRBに所属するダニエル・リカルド(34)に、地元オーストラリアで解雇報道が再燃している。

 今季のリカルドは深刻な不振が続いており、マイアミ・グランプリ(GP)のスプリントでようやく4位入賞したが、その直後の決勝では15位に惨敗、さらに今回のエミリアロマーニャGPでも13位と再び低迷に陥っている。

 そうした中、リカルドの地元オーストラリアでも厳しい報道が出ている。同国メディア「ヤフースポーツ・オーストラリア」は「その結果は、オーストラリアのF1スターにとって、棺桶に釘を刺すことになるかもしれない」と解雇が間近に迫っていると指摘した。

「リカルドはエミリアロマーニャGPで今季最高の予選結果を出したが、レース当日は再び低迷した。やはり終始ペースに苦しみ、順位を4つ落とした。スタートが悪く、コース上でのポジションを失い、戦略の変更を余儀なくされ、ポイント圏内でフィニッシュすることになったチームメイトの角田裕毅から3つ遅れの13位に終わった」と低調さを振り返った。

 そして「リカルドの残念な結果は、レッドブルが2024年に不発に終わっている同選手を解雇し、22歳のリアム・ローソンと置き換えることを検討している。リカルドは、レッドブルの主力に復帰するという大きな期待を抱いて新シーズンをスタートした。プレシーズンには明るい兆しがあったが、そのパフォーマンスを再現できず、イモラ(エミリアロマーニャGP)では再びグリッド後方付近で低迷していることがはっきりした」と厳しく分析する。

 そうした点を踏まえて「イモラでまたしても不振な結果に終わったことにより、彼のレッドブル(グループ)での日々は終わりを迎えたようだ。チーム最高責任者のヘルムート・マルコは、昨年ニック・デフリースにテストでたった1周の速いラップを出しただけでリカルドにチャンスを譲って以来、シーズン途中での解雇の引き金を引くことを決して恐れていない。そして、リカルドはエミリア・ロマーニャGPでまたも残念な結果を残し、もういつ終わってもおかしくない」と電撃解雇へいよいよカウントダウンに入ったとの見解を示した。

 活躍が光る角田裕毅とは対照的に、泥沼から抜け出しきれないリカルド。RBに激震が走る日も近いのかもしれない。