ドジャースの大谷翔平投手(29)は21日(日本時間22日)に本拠地ロサンゼルスでのダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で先発出場し、4回に左翼線二塁打、6回に右前適時打を放ち、4打数2安打1打点、2盗塁、2得点だった。打率3割5分6厘。チームは3―7で敗れ、連勝は4で止まった。

 相手先発は2年目の右腕ファット。初回無死一塁はフルカウントからの8球目、内角ヒザ元に食い込んできた84・6マイル(約136・2キロ)のスイーパーに空振り三振。

 2点を追う4回先頭は初球、外角よりの95マイル(約152・9キロ)のフォーシームに差し込まれながら逆方向へ。打球速度94・2マイル(約151・6キロ)のライナーは左翼線に落ちて二塁打となった。今季17本目だ。一死後、4番スミスの2球目に意表を突いて三塁へスタートし、今季12個目の盗塁に成功。捕手の悪送球を誘い、本塁に生還すると地元ファンから大歓声が送られた。ユニホームの左ヒザが破れる激走だった。

 1―4の6回一死三塁は2ボールからの3球目、外角低めの87マイル(約140キロ)のチェンジアップをバットの先で拾って振り抜いた。打球速度102・6マイル(約165・1キロ)の痛烈なゴロは右前へ抜けた。マルチ安打はメジャートップの22度目だ。

 続くフリーマンの6球目に二盗に成功。再びユニホームの左ヒザが破れる激しいスライディングだった。今季13個目でメジャー通算99盗塁とし、100盗塁に王手をかけた。フリーマンは空振り三振に倒れるも4番スミスの中堅右への適時二塁打で生還して、3―4とした。またしても足で得点を奪った。

 3―7の8回一死無走者は3番手の左腕マンティプライと対戦。初球、内角の77・4マイル(約124・5キロ)のカーブを豪快にすくい上げた。打球速度107マイル(約172・2キロ)で右翼上空に高々と上がったが、伸びを欠き、右飛に倒れた。

 素晴らしいバットコントロールとスピードを見せてくれた大谷。22日(同23日)の3戦目はカード勝ち越しのためにさらに躍動する。