西武に激震が走った。オリックス戦(ベルーナ)に5―2と2試合連続逆転勝ちを収めた26日の試合後、球団は松井稼頭央監督(48)の休養と渡辺久信GM(58)が同職を兼務したまま監督代行に就任し28日の中日戦(バンテリン)から現場の指揮を執ることを発表した。

 さかのぼること2時間ほど前、打線が8回に外崎、蛭間、岸らの4安打で逆転に成功し、8連敗ストップ後の2連勝に手応えを語っていた松井監督が「また1戦1戦、初戦を全員で戦ってきます」と28日からの交流戦に向け、意気込みを語っていたばかりだった。

 連勝直後の突然の休養辞令はほぼ〝解任〟に近い晴天のへきれきだっただろうが、45試合を終えた5月末の時点で15勝30敗という屈辱的数字はリーグ優勝18回、日本一10回の常勝軍団にはあってはならないもの。球団も致し方のない決断だったのだろう。

 後任の渡辺監督代行は「私としてもGMというチームをマネジメントしないといけない立場。責任を感じている。球団からは、この現状を打破するためにはGMしかないという言葉があった。はっきりいうと11年前に(監督を)辞めた時に、もう現場には戻らないつもりでいたが、こういう状況になって自分がやるしかないかなと」と腹をくくった発言をしている。

 背番号は「72」。前回、監督時代の「99」はドラフト6位ルーキーの村田怜音内野手(22)が、現役時代の「41」は同4位の成田晴風投手(18)が背負っている。

 昨シーズン途中に高松との交換トレードで中日へ移籍した川越誠司外野手(30)が付けていた空き番号を〝ただ空いていた大きな番号〟というだけで背負い、11年ぶりのユニホームに袖を通す。今回の人事は西武にとって、それほどの緊急事態だったということだ。