阪神は26日の巨人戦(甲子園)に延長10回の末、1―2で痛恨の逆転負け。1点リードの9回にゲラが岡本和に同点9号ソロ、10回には岩崎が丸に勝ち越し犠飛を献上し、虎のダブル守護神がそろって失点した。

 それでも岡田彰布監督(66)は「そら、打たれるよ。そんな1年打たれんことはないからなあ。(敗因は)打線よ、そんなもん。1―0で勝とうと思う方が間違いよ。ピッチャー持たんよ、あんなんしとったら。打つ方があまりにもひどすぎるよな」とバッサリ。24日には戸郷にノーヒットノーランを食らい、この日も5安打と貧打にあえぐ打線に憤った。

 この日は6回まで相手先発・菅野の前に無安打。ようやく7回に森下、大山、渡辺の3連打で先制点こそ奪ったが、後続がつながらず得点はこの1点のみ。チーム打率はリーグワーストの2割2分3厘と低迷しており、指揮官も「水口(打撃コーチ)も『前いって打て』って言ってるのに、誰一人(指示通りに)打ってないやろ。〝泳げ〟言うてんのになあ」とぼやいた。

 速球に対応できるようポイントを前に置き、タイミングを取るよう指示を出しているが、簡単にはいかないようだ。打撃の〝泳ぐ〟とは一般的にバットが体から離れてしまい、体勢が崩れてしまった悪い状態のことだが、ある虎OBは「岡田監督は昔から言っていたこと。当時は泳いで打つことで怒る首脳陣もいたが、チームのトップに『泳いでいいから』と言われたことで自分は楽になった」と明かす。

 その上で「ポイントを前に置いてもダメだったら、そのもう1つ前に置いて打てということを監督は伝えたいのかなと。速い球に差し込まれないためにも、泳いで打つことで打撃も上向きになると思う」と力説する。

 ここまで僅差の試合を何度もモノにしてきたが、交流戦(28日開幕)を前に手痛い黒星を喫した岡田阪神。投手陣が踏ん張っているだけに、打線を開花させて上昇気流に乗りたいところだ。