12のビッグクラブが参加して物議を醸す欧州スーパーリーグ(ESL)問題に、ついに国際オリンピック委員会(IOC)のトップまで〝介入〟した。

 ESLに対しては国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)が反対を表明しているが、騒動の渦中にあるUEFAが20日にスイスで総会を開催した。

 この会議にIOCのトーマス・バッハ会長(67)が出席し、ESLを念頭に厳しく糾弾したとスペインのラジオ局「カデナセール」など欧州メディアが報じた。

 直接ESLを名指しすることは避けつつもバッハ会長は「すべてをビジネスの観点から見ると、スポーツの社会的使命は失われてしまう。経済的利益に焦点を当てることは、スポーツの社会的使命や、新型コロナウイルス後の社会の真のニーズを無視することになる」と主張。巨額な資金をバックに開催を強行しようとしているESLの〝金満姿勢〟を暗に批判した。

 バッハ会長は、一部に富が集中することを避けて幅広く分配することが重要と強調し「最高レベルで得られた利益を、より低いレベルに投資することが可能になる」との持論を展開。「残念ながら、このモデルは非常に脅威にさらされている」とESLの動きを強くけん制した。

 そのうえで、IOCは反金満路線を歩むことを強調。今後「スポーツを社会に奉仕する」と約束した。IOCがFIFAやUEFAと強力タッグを組んで、ESLの野望を全力で阻止する構えだ。