巨人は20日の阪神戦(東京ドーム)で5―10の大敗を喫し、連勝が6でストップした。この日は新外国人選手のジャスティン・スモーク内野手(34)とエリック・テームズ外野手(34)の一軍初昇格が見送られ、二軍では推定総年俸額10億円超の「一軍予備軍」による〝渋滞現象〟が発生。いつ誰をどのタイミングで合流させるのか、原辰徳監督(62)の決断は――。


 猛虎中軸トリオの一発攻勢に屈した。先発・サンチェスが3番のマルテに2打席連続アーチを浴び、3回は4番・大山にもソロを被弾して5失点KO。プロ初登板のドラ1右腕・平内も5番のサンズにソロを許し、9回は戸根が大山にこの日2発目となる2ランを食らった。打線は5点を返したが、今季初の2桁失点の前には焼け石に水だった。

 首位・阪神との直接対決となったこの日は、当初は待望の両新助っ人が一軍デビューを果たす構想が持ち上がっていた。ただ、2人の状態を見極めた上で指揮官は「スタンバイという形で自分で発すれば」と慎重姿勢に転じた。

 その間の調整の場となるのはもちろん二軍のイースタン・リーグ。新助っ人に加え、新型コロナの陽性判定を受けて離脱した丸と中島、ウィーラー、若林の4人も晴れてこの日から約3週間ぶりに実戦復帰した。そのため、先発オーダーは1〜5番にテームズと丸ら4選手の名前が並ぶ異例の豪華メンバーに…。スモークは18日の試合で左足に受けた死球の影響で欠場したが、一軍昇格を待つ〝予備軍〟の6人の総年俸もまた桁外れだ。

 4億5000万円の丸を筆頭に3億1500万円のスモークが続き、1億2500万円のテームズらの今季年俸の合計額は実に10億円を突破する。ファーム関係者からも「たまたまタイミングが重なったということはあるけど、このままの状態が続くようだと正常ではないよね」との声も漏れた。

 阿部二軍監督は丸ら4人については21日から「(出場する)イニング数を伸ばしたりしていこうかな」と話し、即時の一軍昇格には消極的。また、別メニュー調整となったスモークも死球の影響が長引くようであれば、一軍合流がさらにズレ込む可能性もある。

 強引な一軍昇格で故障につながっては元も子もない一方で、いつまでも二軍に留め置く戦力でもない。徐々にでも〝渋滞〟を解消していきたいところだが、原監督がどう見極めていくのか見ものだ。