【中日・松山晋也投手インタビュー②】

 中日のセットアッパー・松山晋也投手(23)が熱い思いを語った。ドラゴンズの応援大使を務める「SKE48」熊崎晴香の直撃インタビュー後編では投手としてさらにレベルアップを目指す強い気持ちを激白。MAX156キロを誇る2年目右腕が目指す場所とは――。

 熊崎 松山投手はいつも絶好調と言い続けているとか。

 松山 そうです。気持ちを言葉で発することが耳に来て脳に伝わると思うんです。それで体は動いていると思うので(投手コーチの)大塚さんと話をした結果、絶好調という言葉を発しようということになりました。

 熊崎 裏でもずっと「絶好調」「絶好調」って自分でつぶやいたりするタイプですか?

 松山 いや、そういうのはないんですけど(笑)。抑えることに関して言えばやっぱり抑えたことより打たれたことの方がイメージが大きいんですよね。100回抑えたとしても、たぶん1回やられたらその1回が残ると思うんですよ。でもそれをやり返していかないと中継ぎという職業ではレベルアップできないと思う。裏ではしっかりいいイメージを持つように、周りにどうですかって言われたら「絶好調です」って言ってます。「まあちょっと」とかはないですね。

 熊崎 メンタル面はどうやって鍛えているんですか?

 松山 鍛えるというよりも僕は大学のときから本を読むのが好きなんです。本を読んでこういう考えをした方がいいとか。経営学やビジネス書を読んでどういう考えをしたらいいかとか学びましたね。

 熊崎 本を読んで自分で取り入れてやっているんですね。ブルペンでは他のリリーフ陣の方からアドバイスを受けたりしますか?

 松山 斎藤綱記さんだったり、藤嶋さんだったり、いろいろと話はします。

 熊崎 どういうお話をされているんですか。

 松山 たわいもない話とかメカニックの話とかいろいろですね。

 熊崎 斎藤投手とは仲が良いと聞いています。

 松山 綱記さんとはふざけ合えるというか、いろんなお話ができるというか。投球フォームの話もいろいろしますし。綱記さんは左でサイド気味なので、こういう感じで投げてますねみたいな話をして、マネしたら「いや、ちがうよ」と言われたりします。

 熊崎 ライデル・マルティネス投手ともお話されているんですか。

 松山 ライデルはロッカーが近いので、投球フォームの話なんかはします。「こういうふうにやった方がいいんじゃない」とかアドバイスはもらいます。方向性というか、自分の体の向きがインコースだったり、アウトコースにしっかり向いてなかった時期があったので、そこをしっかり直した方がいいよっていうふうに言われてます。

 熊崎 中日のブルペンには勝野投手、清水投手とすごい方たちがいらっしゃいます。

 松山 変化球の握りだったりウエートトレーニングのやり方などを見て、学んだり、聞いて学んだりしてます。

 熊崎 投球フォームはいろいろと試してみたい感じですか。

 松山 野球って正解は絶対ないと思ってるんです。メカニックの部分で言えば、10年前に流行っていたものが今、正解かって言われたら違うと思いますし。自分も進化していかなければこの世界で活躍できないかなと思う。どんどんどんどんアップデートしていくように頑張ってます。

 熊崎 最後に今季の目標を教えてください。

 松山 僕が言える立場じゃないと思うんですけど、優勝は目指してますし、僕の中でもAクラスは最低入りたいなと思ってます。個人では50試合登板です。それとオフシーズンに「9回を取る(リリーフエースになるという意味)」ということは目標にしてたんですけど、それは目標であって、今は目の前の試合をしっかり投げ切るだけ。そこに向けてやっていっているという感じですね。