西武からトレードで巨人に加入した若林楽人外野手(26)が待望の移籍後初タイムリーを放った。

 30日の広島戦(東京ドーム)に「6番・左翼」で移籍後初スタメン。初回二死三塁から岡本和の中前適時打で1点を先制すると、その後、初回二死一、三塁の好機で迎えた第1打席だ。若林はカウント2―2から内角低めのスライダーを振り抜くと、左前への適時打となり、貴重な追加点を奪った。思わず一塁塁上で両手を突き上げて派手なガッツポーズ。「何とか後ろにつなぎたいと思っていきました。追加点につながり良かったです」と喜んだ。

 新戦力の一振りで活気づいた打線は、続く小林からも適時二塁打が飛び出し、巨人は初回打者8人の猛攻で一挙3点を先制した。巨人が初回に3点以上奪うのは5月19日の広島戦(マツダ)以来。先発・菅野にとっても大きなプレゼントとなった。

 さらに若林は守備でも魅せた。2回二死満塁のピンチで秋山の左翼方向への大きな飛球に快足を飛ばしてフェンス際で好捕。勢い余ってフェンスに激突したが、ボールはつかんだまま離さず、失点のピンチを救った。

 勢いそのままに4回の第2打席では三塁打を放つなど初スタメンで躍動。いきなり首脳陣の期待に応える働きを見せている。