新日本プロレス26日神戸ワールド記念ホール大会の「G1クライマックス」Aブロック公式戦で、矢野通(43)がタンガ・ロア(38)を手玉にとって3勝目(不戦勝1を含む)を挙げた。

「セコンド」と書かれた袋を持参してきた矢野だったが、試合前のレフェリーチェックにより大量の手錠とテーピングが確認され、あえなく没収された。さらにロアへの急所攻撃を防がれると、突き飛ばされてレフェリーと交錯。無法状態となったリング上に敵軍セコンドの邪道が介入し、絶体絶命のピンチに陥った。

 だがここからが策士の本領発揮だった。竹刀を奪うとロアを背後から殴打。即座に凶器を邪道にパスすると、ロアはセコンドを〝犯人〟と勘違いしてしまう。「なぜ俺を叩いたんだ」と邪道と内輪もめしているロアに対し、再び背後から急所攻撃を決めると、そのまま横入り式エビ固めで丸め込み3カウントを奪ってみせた。

 独特のインサイドワークでパワーファイターを翻弄した矢野は「キツイ!キツイ! キツイけど勝った」とニヤリ。KOPWのトロフィーと「セコンド」と書かれた袋を誇示しながら「今日の勝利は見守ってくれたこのベイビーとこの、我がセコンド。マイ・セコンドのおかげだ! この2つに勝利を捧げる!」としてやったりの表情を浮かべていた。