【全日本】諏訪魔が「6人タッグ王座」新設の野望

 暴走大巨人が新たな獲物を視野に入れた。全日本プロレス暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」で世界タッグ王者の“暴走大巨人”諏訪魔(42)、石川修司(43)組は6日現在、勝ち点12でパロウ(36)、オディンソン(28)組、真霜拳號(40)、KAI(35)組と首位タイに並び、連覇へ好調をキープしている。祭典を制した際は、全日マットとは縁がなかった「6人タッグ王座」の新設に動く構えだ。

「優勝したら言おうと思ってたんだけどさ」。突然、切り出した諏訪魔の目は、ギラギラとした野望に満ちていた。「タッグ戦の醍醐味をもっと伝えるためにも、全日本に6人タッグ王座があったら面白くねえか? 結構各団体にあるんだろ?」。なんと王道マットではほぼ無縁だった6人タッグ王座の設立を訴えたのだ。

 伏線はあった。諏訪魔が師と仰ぐミスタープロレス・天龍源一郎(68)からは、かねて6人タッグ戦の面白さを説かれてきた。天龍自身「6人タッグが一番、プロレスの面白さを体現できる」と公言し、WAR時代には世界6人タッグ王座を看板ベルトとしていた。

 天龍は1989年2月15日、オハイオ州クリーブランドで当時のロード・ウォリアーズ(ホーク&アニマル)と保持していたNWA世界6人タッグ王座防衛戦を敢行。この一戦を最後に王座は封印された。くしくも来年でちょうど30年。時代を変えて今度は諏訪魔が6人タッグ王座に触手を伸ばした格好だ。

「強さをアピールするだけなら暴走大巨人だけで十分だよな。ここにエボリューションのメンバー(青木篤志、佐藤光留=いずれも元世界ジュニア王者)が加われば機動力も備えて、最高のトリオになる。6人タッグ王座という通行手形があれば、他団体にも行きやすくなる。俺たちが持ってるベルトなら、欲しい連中が出てくるんじゃねえかな」

 本来なら秋山準社長(49)を通し、PWF本部に認可してもらうのが筋だろう。しかし短気な諏訪魔は「団体や組織を通すと面倒なことばかりだからさ。エボリューション認定王座でもいいんじゃねえの?」との究極プランまで明かした。相棒の石川も「それは面白い」と乗り気で、看板王座さえあれば暴走軍での自主興行も可能となる。

「別に優勝うんぬんを前提にしなくても6人タッグ王座はつくるべきだな、オイッ!」と最後に力強く語った諏訪魔。野望のためにもまずは優勝決定戦(11日、後楽園ホール)進出に集中する。


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