ホウオウライジン 陣営が早くもダービーを意識する逸材

【POGマル秘週報】ディープインパクト産駒のサクソンウォリアーが1番人気に支持され、グリーンチャンネルでの放映まであった今年の英ダービー。映像を見たファンも多いと思うが、残念ながら勝ったのはサクソンウォリアーではなく、ゴドルフィンのマサーだった。

 注目すべきはその血統。父にニューアプローチを持つマサーのポイントは名牝アーバンシー(凱旋門賞馬で、シーザスターズ、ガリレオの母でもある)の3×4というインブリードを持っていること。年に200頭前後の産駒を送り出せる種牡馬ならともかく、年に1頭しか産むことのできない繁殖牝馬のインブリードは、極めて貴重で価値も高いとされている。やはり競馬は血統、それも母系が重要と改めて認識させられた一戦だった。

 一方、英ダービーほどの注目は集めなかったスタディオブマンだが、こちらはディープインパクト産駒初の仏ダービー制覇を達成。「ディープインパクト産駒にエプソムの2400メートルは厳しいと思う。場所がシャンティイで距離が2100メートルという条件も良かったと思う」という池江調教師の意見には素直に同調する半面、スタディオブマンの祖母がミエスク(GIを10勝した名牝で、大種牡馬キングマンボの母)なのは、別の視点で注目すべきだと感じた。

 ディープインパクト産駒らしい切れで勝ち切ったのではなく、抜け出してから辛抱しきった内容は母系が影響している? ディープ産駒に無名の母系はありえないが、競馬記者がより勉強すべきは、種牡馬よりも、繁殖牝馬のほう、とより意識を高められた次第だ。

 緑に白のゼッケン「410」。厩舎周りを歩くたたずまいがあまりに素晴らしかったので、思わず「その馬、何ですか?」と厩務員さんに声をかけてしまった。

 ホウオウライジン(牡・矢作)。

 昨年のセレクトセールで1億8000万円の高値で落札されており、その場にいた記者も馬を見ているはずなのだが、恥ずかしいことに記憶が抜け落ちている。なので馬を引いていた渋田厩務員から「キンカメ産駒。2億円近い金額の馬ですよ」と言われてもピンとこなかった。

 ホウオウライジンの母ガールオンファイアは未出走ながら、祖母レディブロンドは6戦5勝でスプリンターズS・4着が唯一の敗戦という名牝。さらに注目すべきはその先にいるウインドインハーヘア。そう、ディープインパクトにもつながる血統の持ち主だったのだ。

「すごく素軽い走りをするし、これが走らなかったら困っちゃうよ。今は460キロ。今年のダービー馬(ワグネリアン)も大きい馬ではなかったよね? 脚元への負担を考えると、これくらいのサイズのほうがいい。2歳馬らしい緩さはあるけど、1年間でじっくりと成長してくれれば」

「ダービー馬」という言葉が口から出てしまうのは期待の大きさの表れ? デビューは素質馬が揃うとされる阪神最終日(24日)の芝外1800メートル、もしくは中京初日(30日)の芝1600メートル新馬戦。初っぱなから、血統の確かさを証明してほしい。

関連記事

おすすめ情報

東スポWebの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

スポーツ アクセスランキング

ランキングの続きを見る

スポーツ 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索