【フィギュア全日本】宇野昌磨が3連覇 高橋大輔は2位

 フィギュアスケート全日本選手権最終日(24日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)は男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の平昌五輪銀メダル・宇野昌磨(21=トヨタ自動車)が187・04点をマークし、合計289・10点で3連覇を達成。2日前に発生した足のアクシデントを乗り越えての栄冠となった。今季から現役復帰して5年ぶりの出場を果たしたSP2位の高橋大輔(32=関大KFSC)は合計239・62点の2位と健闘した。

 演技を終えると両手でガッツポーズ。胸に手を当てて歓声に応えた際の安堵の表情が全てを物語っていた。

 SP当日の練習で右足首を痛め、本番後には歩くこともままならない。病院へ行き、痛み止めを服用。フリーを棄権する選択も迫られた。前日(23日)の練習には姿を見せず、フリー当日を迎えても出場するか否かは決まらない。「選手生命には関わらない。地上を歩けるなら僕は試合に出たい」と主張する宇野に対し、樋口美穂子コーチが「なぜそんな出たいか?」と聞くと「僕の生き方です」と強く言い、強行出場となった。

 SP2位の高橋とは約14点もの差があったが、ケガの状況を考えると安泰とは言えない。絶体絶命の中、高橋の1つ前の22番目にスタート。まるで心の中の悲壮感を表現したような「月光」の繊細なメロディーが始まり、冒頭の4回転フリップ、3回転サルコーを着氷。曲調が激しく変化する中、トリプルアクセル(3回転半)を成功させ、足の痛みをこらえながら気持ちで乗り切ってフィニッシュした。

 尊敬する高橋が今季から現役復帰。「自分のためにやる」とスケートを楽しむ憧れの存在に対し、宇野は正反対のスタンスを選択した。今月のグランプリ(GP)ファイナルはエース・羽生結弦(24=ANA)が欠場。絶対に勝たなければいけない状況だったが、結果は平昌五輪に続く2位。「自分にあきれた」と自らを責めた。重圧から逃げるのではなく、羽生のようにプレッシャーをかけて、それに打ち勝たないといけない。必要なのは「強い気持ちと、自分を信じること」。そう呪文のように言い聞かせ、最高の結果を出した。

「苦しんだ方が簡単にできたことよりうれしい。プライドです。今回の一番の不安はケガ。人はいくつも感情を持てない。ケガがあったから勝てた。ケガに感謝したい」。

 これで来年3月の世界選手権(埼玉・さいたま市)の出場権を獲得。17、18年と2年連続2位の大舞台で、苦境を乗り越えて別人になった男が“羽生超え”へ向かう。


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