エッセイストの能町みね子さんと青森市出身の作曲家でギタリストの伊藤ゴローさんが県内3市を回るライブ「全青森ツアー」が3日、弘前市を皮切りに始まった。スペースデネガで行った初回公演では「青森について歌う」をコンセプトにユニットを結成した2人がオリジナルソングを披露して青森愛を爆発させた。

 約10年前にテレビ番組で共演して以来、親交があるという2人は今年、「思いつきで」(能町さん)ユニットを結成。2月から、能町さん作詞、伊藤さん作曲で曲を練り、練習やリハーサルを重ねてきたという。

 ライブでは伊藤さんのギターに合わせて能町さんが歌った。「さんびくてまいね(寒くてだめだ)」「はかはかどしてまいね(ドキドキしてだめだ)」など津軽弁が盛りだくさんの曲「新新町」や、夏の青森がテーマの「27℃」などアンコールを含め9曲を披露。地元ならではの歌詞やトークに、観客から大きな笑いが起こった。

 終演後、2人は「緊張ではかはかしていたけど、弘前の人が温かく見守ってくれてうれしかった」と語った。ツアーは4日に八戸市、6日に青森市で行う。チケットは完売。