1人の走者が6日間走り続けて走行距離を競う、国内初の「6日間走」が20日、弘前市運動公園で始まった。女性6人を含む青森県外の27人が参加。食事や休息を取りながら、それぞれのペースでピッチを刻み、26日正午のフィニッシュを目指す。

 NPO法人スポーツエイド・ジャパン(本部・埼玉県)が主催。陸上競技場トラックと外周を合わせた1周1.25キロを周回する。途中、休憩や睡眠を取るのは自由。県武道館の合宿所を休憩・睡眠所として使用できる。

 20日正午、レースがスタート。好成績を狙って淡々と走り続けるベテラン選手や、他の参加者と会話を楽しむランナーの姿が見られた。東京都の主婦・鍋島由香里さん(52)は「1周ごとにきれいな岩木山を見ることができるので癒やされる。日常を忘れて走りに没頭できるのは幸せ」と笑顔を見せた。

 同法人は6日間走のほか、48時間走(24日正午〜)、100キロウルトラマラソン(25日午前5時〜)、24時間走(25日正午〜)も同公園で行う。

 弘前市出身で同法人代表理事の舘山誠さんは「6日間走はアジア唯一。世界でも10ぐらいしかない。海外からも選手を集めて、弘前をウルトラマラソンのメッカにしたい」と語った。