青森県七戸町のトラック運転手の男性=当時(54)=が殺害、遺棄された事件で、殺人容疑で再逮捕された3容疑者が、男性を閉じ込めたプラスチック製容器を運搬する際に、無職の容疑者の男(47)=同町森ノ上、死体遺棄罪などで起訴済み=が当時経営していた運送会社の車両を使用したとみられることが20日、捜査関係者への取材で分かった。現場は同社従業員が日常的に立ち入る場所で、犯行発覚を防ぐため業務を装う狙いがあったとみて県警は捜査を進めている。

 18日に殺人容疑で再逮捕されたのは47歳の容疑者のほか、当時同社従業員だった無職の男(45)=同町森ケ沢、死体遺棄罪などで起訴済み、無職の男(55)=六戸町小松ケ丘1丁目、覚醒剤取締法違反罪で起訴済み=の両容疑者。

 3容疑者は1月7日夜から2月2日ごろまでの間、七戸町森ケ沢の同社向かいに位置する土場で、両手足を縛った男性を容器に閉じ込めた上、土場に設置されたコンテナ内に放置した。

 捜査関係者によると、数日後、同社のトラックとみられる車で、同町猪ノ鼻にある同社が業務使用する土場に容器ごと運び、重機を使って深さ数メートルの地中に遺棄。その後、何らかの理由でいったん掘り返し、同町家ノ下の私有地の深さ約6メートルの地中に埋め直していた。