21日の青森県議会文教公安常任委員会で、自民党の阿部広悦委員が、選挙応援で来県する党幹部らの演説日程をどこまで公表するか苦慮をにじませる場面があった。

 当選8回の阿部委員は、自民党県連副会長も務めている。常任委では安倍晋三元首相や岸田文雄首相が演説中に襲撃された事件のほか、衆院補欠選挙での政治団体「つばさの党」による選挙妨害に触れ、要人の警護体制について質問。党総裁や党三役、現職閣僚などが選挙応援で来県する場合は、事前に多くの有権者に日時や会場を周知したいとする一方、安全上の問題から「全部マスコミに流すのはやっぱりやばいのかな」と迷いを口にした。

 これに対し、県警の中山健治警備部長は「主催者側が行う広報の是非に関し意見する立場にない」としつつ、「日程の公表に合わせて手荷物検査、金属探知検査などの事前告知を実施してもらうなど、主催者側と連絡を密にして警護に万全を期していきたい」と答弁した。