厚生労働省が公表した2023年の人口動態統計(概数)によると、青森県の婚姻件数は3326組で、22年に比べ330組減少した。人口千人当たりの婚姻件数を示す婚姻率は0.3ポイント減の2.8組で過去最少を更新。全国平均の3.9組を下回り、47都道府県別では秋田県の2.5組に次いで2番目に低かった。

 平成以降の青森県の婚姻件数は、00年ごろまで8千組前後で推移。00年代前半から減少傾向が顕著になり、10〜17年は5千組台、18〜20年は4千組台と、減少するスピードも早くなっている。婚姻率は19、20、22年が全国45位、21年が46位でワースト常連。県こどもみらい課の和田哲也課長は「若者の県外流出や非婚化が進む中、青森県は高齢化の影響も大きく、婚姻率がどうしても低くなってしまう」と分析する。

 県は出会いを後押しして婚姻件数の増加につなげようと、22年10月から人工知能(AI)を活用したマッチングシステム「AI(あい)であう」をスタート。これまで10組の夫婦が誕生している。

 ただ、県が23年度に独身男女を対象に行った調査(回答579人)では、現在「結婚活動」をしていると答えた人が8.6%、マッチングアプリ(システム)の利用経験がある人は33.7%にとどまる。

 AIであうを運営するあおもり出会いサポートセンターの小野康一郎センター長は「最近は婚活で効率を重視する人も少なくない。職業や性格などバックグラウンドが事前にある程度分かれば、意気投合するまでが早く成果も出やすい」と強調。「婚活していることを知られたくない人や、マッチングアプリにネガティブイメージを持っている人はいまだ多い。世の中の空気が変わり、さまざまな出会い方が当たり前になれば」と話す。

 18日には、AIであうによる10組目の夫婦が県庁を訪れ、宮下宗一郎知事に幸せを報告した。夫(44)は「家に帰ると誰かがいるのは本当にいい」、妻(37)は「『行ってらっしゃい』『ただいま』と言い合えるのが、普通だけど楽しい」と顔をほころばせた。