「キャッツ」個性輝く髪型に 劇団四季ヘアメーク・津川さん(青森市出身) かつらセット、調整丁寧に

東奥日報6/20(金)9:00

「キャッツ」個性輝く髪型に 劇団四季ヘアメーク・津川さん(青森市出身) かつらセット、調整丁寧に

「キャッツ」で使用するかつらのメンテナンス作業に当たる津川さん

 宮城県仙台市の東京エレクトロンホール宮城で8月20日まで上演されている劇団四季の「キャッツ」。劇団の代表演目の一つで40年以上にわたり上演され続けてきた名作ミュージカルのヘアメンテナンスを、青森市浪岡出身の津川実夢(みゆ)さん(23)が担当している。華やかな舞台を支える裏方部門の「床山(とこやま)」は、ヘアメークを通し観客を作品の世界に引き込む重要な役目。津川さんは「人に感動を届けられる仕事で、毎日学びがある」と自負する。

 キャッツは、逆境に負けずしたたかに生きる24匹の個性豊かな猫たちの生きざまを描いた作品。キャッツにおける津川さんの主な仕事は、全26枚におよぶキャラクターのかつらのセットや定期的な洗浄、公演中の激しい動きで抜けてしまった毛の修復作業など。公演期間中は、かつらのメンテナンスに細心の注意を欠かさない。本番中は舞台袖で衣装の早替えもサポート。舞台上でセットが崩れた場合には、迅速に対応する。

 津川さんは青森南高校外国語科を卒業後、元々興味のあったヘアメークの道へ。東京の専門学校で特殊メークを中心に学んだ後、2023年に同劇団へ入団した。これまでに「ライオンキング」や「バケモノの子」の東京・大阪公演などに携わった。

 同劇団の作品は、時代劇から現代劇、ファンタジーとジャンルが多岐にわたり、床山にはそれぞれの世界観に合ったヘアメークを施す技術が求められる。一つの役を複数の俳優が演じることも多く、それぞれの俳優に合わせたかつらに調整する。俳優との密なコミュニケーションも欠かさない。

 個性的なキャラクターを舞台上で的確に表現しようと、過去の公演資料で研究を重ねた津川さん。「逆毛の立て方、耳の角度、毛の散らばせ方など、かつらを見ただけでそれぞれのキャラの性格が伝わるよう心がけた」。5月の開幕以降は連日公演があり、作業が早朝や深夜に及ぶこともあるが「劇団四季の俳優の方々は優しい人ばかりで、お客さんの拍手も励みになる」と笑顔を見せる。

 キャッツ仙台公演には、同じく青森市出身で同劇団所属の俳優・中橋耕平さん(37)がアスパラガス=グロールタイガー/バストファージョーンズ役の一人として出演。中橋さんは取材に対し「キャッツの振り付けやビジュアルは18年の東京公演から一部刷新されていて、今回のバージョンを仙台で上演するのは初めて。青森の方にも新たな感動を体感してほしい」とコメントしている。

 予約や公演の詳細は劇団四季の公式サイトへ。

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