タイセイビジョンの末脚が炸裂するか

[GⅢ北九州記念=2022年8月21日(日曜)3歳上、小倉・芝1200メートル]

 近2年は雨の影響であいにくの渋馬場(稍重)。それでいて前半3ハロンの通過ラップは32秒4→33秒2とGⅠ並みに速い。良馬場なら小倉芝6ハロンのデフォルトである32秒台前半。多少馬場が渋っても33秒台前半はほぼ確実となれば、前哨戦的立ち位置のGⅢ・CBC賞を前後半3ハロン31秒8→34秒0の超ハイラップで押し切ったテイエムスパーダの存在が一段とクローズアップされることになるが…。ハンデは当時の48キロから51キロへ3キロ増し。2ハロン目から3ハロン連続で10秒台を刻んだダッシュ力に影響を与える可能性が大となれば、余裕綽々にVゴールを刻んだ前走の再現は難しいと言わざるを得ない。

 2週間の中休みがあったとはいえ、夏の開催の折り返し地点を過ぎたこの時期はそろそろ差しが利き始める頃合い。そこにスプリントGⅠでもなかなかお目にかかれないような超ハイラップが出現するだけに、逃げ、先行タイプよりも後方でジッと息を潜める差し、追い込み馬狙いのほうが理にかなった選択と言えるだろう。

 再び先手を主張するであろうテイエムスパーダに直線競馬帰りのシンシティ、先行策が板についてきたジャンダルム、こちらも快速の3歳牝馬ナムラクレアが絡んで先行争い激化は間違いなし。そんなシ烈なテンの争いが透けて見えるメンバー構成だけに、CBC賞で最速上がり33秒5をマークしながら2着と涙をのんだタイセイビジョンに一票を投じてみたくなる。大きく水をあけられた当時よりもトラック&ラップバイアスは明らかにこの馬向き。リベンジ達成のフィナーレも決して夢物語ではあるまい。

著者:東スポ競馬編集部