【土曜阪神5R=芝外1600メートル】

優秀な母系と新種牡馬との配合が魅力のテラメリタ

 今週から2021年生まれ世代の新馬戦がスタート。オープニングマッチを勝ち上がり、関西の一番星となるのは果たしてどの馬か――。

 現3歳世代が絶好調の須貝厩舎はテラメリタ(牝=父ブリックスアンドモルタル)が先陣を切ってデビューする。母テラノヴァは現役時4勝、祖母エアトゥーレは阪神牝馬Sを含め6勝と活躍した良血馬でコンビを組むルメールが手綱を取った先週のウッド追いで鞍上もいい感触をつかんでいた。

「ゲート試験合格後は一旦、放牧を挟んで成長を促した。お母さんの活躍の場はマイルまでだったが、この馬は距離も持ちそう。父の産駒は日本の芝のスピードにも対応できそうなので楽しみ」と須貝調教師は今年の一番星を狙っている。

 一方、21年の当歳セレクトセールにて8140万円(税込み)の高値で落札されたのがカズヴィトシャ(牡=父ルーラーシップ・高柳大)だ。半姉にはGⅢアルテミスS3着のシゲルイワイザケ、芝でJRA2勝のコーディアルがいる安定感ある一族の出身。

 コンビを組む川田が騎乗した1週前追いでは、栗東ウッド6ハロン82・8―11・6秒の好時計で古馬3勝クラスの僚馬に堂々と併入を果たしている。「動きも良く、いい心臓を持っている。体は490キロくらいあるけど、重苦しい感じはまったくない」。担当の今岡助手も期待十分に送り出す。

著者:東スポ競馬編集部