ローズステークス2023

[GⅡローズステークス=2023年9月17日(日曜)3歳牝、阪神・芝外1800メートル、秋華賞トライアル]

 2度の骨折に見舞われながら、ここまで3戦2勝のブレイディヴェーグ。2勝はいずれもワンサイドで、条件戦ではモノが違う印象だ。発馬に不安は残るものの、底を見せていない魅力がある。

 母インナーアージ(父ディープインパクト)はオークス、秋華賞、阪神牝馬Sを制したミッキークイーン、ウェルカムSなど5勝を挙げたトーセンマタコイヤの全姉。自身もサンシャインS(芝2500メートル)など4勝を挙げた。産駒には現2勝のインナリオ(父モーリス)、麦秋Sなど現4勝で前走プロキオンSで4着となったエルバリオ(父ドレフォン)がいる。

 祖母ミュージカルウェイ(父ゴールドアウェイ)は仏重賞を3勝(GⅡドラール賞、GⅢラクープドメゾンラフィット連覇)。GⅠ香港C、伊GⅠリディアテシオ賞で、ともに3着となった。

 前出ミッキークイーンの6歳違いの全弟となるザレストノーウェアは、19年のセレクトセールで3億6000万円で落札された超高額馬。7月9日、福島の障害未勝利でうれしい初勝利を挙げている。

 ブレイディヴェーグはロードカナロア×ディープインパクトという種牡馬配合。同じ組み合わせでは、ファンタジスト(小倉2歳S、京王杯2歳S)、ボンボヤージ(北九州記念)、アスクワンタイム(小倉2歳S)の3きょうだいをはじめ、函館スプリントS2年連続2着のジュビリーヘッド、兵庫で重賞11勝のジンギがいる。

 母の全妹ミッキークイーンは15年ローズS2着の後、秋華賞を制した。ブレイディヴェーグも最後の1冠へ向けて、ここで弾みをつけたいところだ。

15年のローズS2着からラスト1冠を手にしたミッキークイーン
15年のローズS2着からラスト1冠を手にしたミッキークイーン

著者:東スポ競馬編集部